泣き言 in ライトノベル

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青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない

来たわね。

 突如咲太の目の前に現れた、霧島透子を名乗るミニスカサンタ。彼女が「思春期症候群をプレゼントした」という学生たちのなかには、咲太の中学時代のクラスメイト・赤城郁実がいて――。
 書き込んだ夢が正夢になる、と学生たちのSNSで話題の都市伝説『#夢見る』。郁実がそれを利用し、「正義の味方」として人助けしている姿を目撃した咲太は、彼女の身体がポルターガイストのような現象に襲われていることを知る。しかもその原因は過去の咲太にあるらしく……!?
「ねえ、梓川君。ひとつ勝負をしない?」
 鍵をかけていた過去の扉をあける、シリーズ第11弾。

 久しぶりの新刊が出て、私はとても嬉しいです。前回登場した霧島さんにはあまり言及されず、お当番の赤城メインの話でした。個人的にはここから盛り上がっていくという直前で終わった感じかな?

 ただ、俺が一番熱狂したときの温度にはまだまだ届いていないという印象。現状新しい設定を作りつつ、その掘り下げを同時にやっている印象だからまだまだ盛り上げが足りてない感じ。大学生篇は実質まだ2巻だし、始めから示唆されていた翔子さんとこれから作っていく透子だと物語上の盛り上がりは後ろ倒しになっていくからね。

 透子も何というか敵っぽいデザインに見えてしまうのが良くない。翔子さんはライバルではあったかもしれないけど、敵意はないデザインだったから余計に。また、世界が二つになってしまったからか、背景理解がちょっと手間がかかるようにもなってしまった。そこは読んでいて、すんなりと入ってこなかったのでもう少し丁寧に進めてほしかった。

 

 麻衣さんと咲太のイチャラブをぶっ壊す要素が出てきてくれてとても嬉しいです。