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泣き言 in ライトノベル

ライトノベルの感想を真面目に不真面目に書きなぐるサイト

冴えない彼女の育てかた1 考察

やれと言われた気がしたのではじめることにしました

基本的に登場人物の心情を読み解く、できれば作品の展望についても書くということで

 では、語ることが少ない人物から

つまり、先輩、英梨々のことです

冒頭の場面において二人は完全に寄りを戻せると期待していたはずです

倫也の「脈アリだと思っていた」

英梨々の「色んな意味で後悔」

倫也にとっては作品に対する協力、英梨々にとっては告白される

先輩の「倫理くんのオタク活動~」

これは出てきた内容だけで話すなら恋メトを通しての元カノ関係

なわけです

倫也と攻略したい二人からすればゲーム作りは渡りに船のはずですが、逆に倫也の持ってきた脆弱な企画(加藤のやる気のなさを含めて)では完成にまでたどり着かないという判断なのでしょう、まず断る

それこそ「輝こうとしないヒロインを輝かせるほど、私は天才でも変態でもないわよ?」「巻き込まれたなら本気をだせ」

これは意外と先輩と英梨々の加藤に対する嫉妬なのではないでしょうか?

自分たちは倫也に頼まれれば本気を出すのに、なぜお前は本気にならないのか

ということです

そこで加藤が本気を出そうとしたから、手伝おうとした

多分、意地悪だったんじゃないかと思います

一流のクリエイターである自分たちの要求に応えられるのかという一種の試験も込めて

つまり、二人の心情は倫也に対する期待→失望、怒り→加藤に対して嫉妬→加藤を認めるという感じですかね

面白いのが二人の意思決定に倫也が関わってきていないということですかね

参加を決める要因が倫也ではなく加藤になっていることが倫也に対する信頼に証ということでしょうか

次は加藤

倫也と出会う前の加藤は多少は自分自身に対してコンプレックスがあったと思われる

「わたしは目立たないようにしているつもりはない」「わたしって印象が薄い」から『寂しそう、悲しそう、諦め』といった感情を抱いている

だったら目立とうとはしていないのに強い印象を与える倫也に憧れとまではなくともすごいなあくらいは持っていてもおかしくない

だからこそ、春の一件は加藤にとっては中々大きなイベントだったのではないでしょうか

でも、加藤は三次元の人だから現実ってそんなものだよねと諦めるわけです

つまり倫也は加藤に振られたと言っていたが、加藤も倫也に振られていたと見ることができる(加藤はそこまで思っていないであろうが)

そこで再会してコ○ダに来たわけです

ここでの加藤の心情は推察するしかないですが三次元の思考(ましてや加藤)でいけば友達が少ないことを嘆いているし、友達を増やそうともしていないから、精々友達になれるかも程度でしょうか

もしくは自虐→慰めてもらうというコンボの期待でしょうか?

自分のコンプレックスに同意して慰めて欲しいというのは三次元の人っぽいですし

しかし、倫也は「そんなの知るか、お前のキャラは死んでいる」ですから加藤の中の三次元的な思考では考えられない応答なわけです

で、このシーンで加藤は自分と倫也の思考回路が違うことに気づいたのではないでしょうか

根拠としては初めてのフラット顔ですかね、その後の無言も含めて二次元的思考と三次元的思考のギャップに呆れていると解釈できます

これだと一応、加藤の翌日の変わらなさにも説明がついて、取り敢えず言語の理解に努めようとしたのではないかなと(もちろん加藤が本来持っている面倒見の良さも否定はしない)

加えて加藤にとって二次元的思考はあっているとも思われる「安芸くんと話していると退屈しないしさ」

で倫也の熱い勧誘に入り、加藤は疑問に思うわけです

「なぜわたしなのか」

とまあ、次に倫也の企画のモノローグが入り、加藤はまたも混乱するわけです

またもや、判らない思考回路だと

だからこそ、加藤はこれに関しては保留したのだと思います

で面白そうだし、特に予定もないからと参加を決めます

(ホワルバ2的ですがここはかなり雪菜みたいだと思います。同じサークルに参加してくれですし)

で先輩と英梨々を誘うという段になって「安芸くんってあれだよね、ギャルゲー脳?」と加藤は二次元的思考の存在は理解します

部屋に連れ込む際に加藤があっさり了承したのは、「安芸くんと話していると退屈しない」し加藤の三次元的思考では加藤は振られているから万が一のことも起きないだろうという判断なのでしょう

加えて倫也はあっさりとフラグを折られたように感じているため、まだ加藤との間に思考回路に差があると言えます

そして、リトラプ、恋メトという作品に触れることによって加藤は二次元の中にも良いものがあると気づくわけです

「デートしている内にだんだん本気になってきて~告白されたときは結構感激したなあ」

「面白くて寝る間もなかったよ。薦めてくれてありがと」

となったわけです

で、倫也の行き詰まりを感じた加藤は手助けしようとするわけです

加藤は自分がまだ二次元的思考を理解していないと判断したため、英梨々と先輩に相談したわけです

で、肝心の再現シーンでは加藤も倫也も演技しているはずですが先輩のシナリオから倫也は外れて加藤にキスを迫ります

ここは意識の差です

女性陣が目指したのは加藤と倫也が体験した現実の改変であり、倫也が目指したのは理想のギャルゲーにおけるイベントの構築でした

だからこそ、三次元に欲情しないと言われた倫也がキスを迫ったわけです

普通のギャルゲーならここはキスをする場面だから

女性陣が読み違えたのは思考回路の違う加藤を通したからだと思います

加えて、三人とも安芸倫也という人間を現実の人間だと見ていたからでしょうか

安芸倫也は三次元に欲情しないから普通はキスまで行くけど安芸倫也はそこまでいかないだろう

というわけです

で、ここでは加藤は本気にした可能性があります

先輩が読み違えを認めたからです(ここで英梨々が最低主人公と言っていますが、自分というヒロインがありながら浮気をするのかと解釈すると可愛いですね。詩羽先輩はそこまで倫也を二次元的に見ていない気がします)

その証拠に加藤は目を閉じていますし(立派なキスの作法?です)

倫也は付き合いの良さと捉えていますが加藤の心情は語られていないためわかりません

が、加藤は倫也の「加藤本来のキャラなんてどこにもなかった」を「いやそうはっきりと言われると微妙なんだけど」としているため一応上記の可能性はあります

「いや、今回のことでわかったんだ俺、お前の、お前のさ」

「え……」→期待?

「お前のキャラにバッチリ萌えられるから」

「……は?」→何言っているの?

「お前のキャラグッズなら片っ端から集めたいと思ってるから」

「…………」→呆れ

というふうに解釈したら加藤の好意が倫也に向いているようにしか見えない

不思議!

とまあ、こんな感じかな

ホワルバ2で例えるならかずさを勧誘したあたりくらいかなと思います

お疲れ様です自分

 

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

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