泣き言 in ライトノベル

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ぼくたちのリメイク ver.β

あっ、辛い……

というか僕は常務のあの台詞が出た瞬間、あの展開が来ると予想していました。これが揚げ足取りばっかやっていたクソ野郎の思考だ。

僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。会社が倒産し、企画もとん挫して実家に帰ってきたが、目が覚めたらなぜか十年前に…戻ることもなく、偶然が重なり大手ゲーム会社、サクシードソフトに拾われることに。配属されたのは第13開発部。そこは開発とは名ばかりで実際は社内の雑用を担うサポートのような部署だった。クセの強い同僚だらけのそこで僕はとある没企画書を見つける。それは実現が難しいとして没にされたものだったが可能性に満ちていて―。「好き、だったんですけどね…。ゲーム、作りたかったな」「なんとかしよう、なんとかするんだ…っ」いま、ここからもう一度始める青春やり直しストーリー!

最初はクソ雑魚美少女ゲームメーカーでひいこら言っていた橋場くんだけど、中堅ソシャゲメーカーで色々慣れちゃって、巨大メーカーに顔突っ込むと「うわっ、社内政治劇に巻き込まれたでござる」とか一回で三度美味しいクリエイターあるあるな感じでめっちゃゲラゲラ笑ってる。

まあ、確かに大きいところは大きいところなりの苦悩があるっぽいけどね。聞いたところによると某ソシャゲ会社はクソクソブラックで看板はいいから職歴ロンダみたいな場所だとか、某ソシャゲ会社はクソクソブラックで看板はいいから狂信者みたいなのが集まっているとか、そういう話を聞くよね。

さて、今回の話に戻るけど、この話、実質河瀬川ルートなのでは? なんて思ったりしたのだけど、河瀬川が闇に飲まれている……。というか、ナナコ、シノアキ、貫之が河瀬川と一緒に大人になってもわちゃわちゃしている風景がすげー楽しそう。いや、一切そんなものは描写されていないのだけど。でも、そういう未来があるって分かるだけで、このル―トの価値はあるよね、みたいな気持ちになれる。幸せだ。

なお、河瀬川本人は辛そうな模様。

あと、常務のやった手段、集まったメンツを分断するようでえげつなさがマッハだと思います。 というかスピンオフって、別の作者を立てるもんじゃないのでしょうか?