ライトノベル名台詞・名場面集
ライトノベルを読んでいて、思わず取り乱してしまうほど心を揺さぶられることはさほどありません
けれど、それ故に深く深く記憶に刻み込まれてふと思い出したときに情景が広がり文章が浮かび上がり、幾度となく心を揺さぶるのです
感性は違えど心当たりは多くあるでしょう
そんな名台詞、名場面(迷も)を独断と偏見でもってして集めてみました
恋愛系名台詞
◆ケン、私だけを見て。アンタが私だけを見てくれないと、私は、幸せに、なれない(生徒会の八方、松原飛鳥)
いきなり古い作品をぶちこむプレイング
ハーレム街道を突き進もうとする杉崎に、誰もが抱く至極真っ当な回答を突きつける飛鳥
杉崎鍵という男子に純粋に惚れたヒロインたちだからこそ思ってしまう気持ちを代弁する飛鳥さん、マジ正妻
なお
◆――しぶといじゃないの。ヤトリシノ――(天鏡のアルデラミン7、ヤトリシノ・イグゼム)
これをこのカテゴリにいれていいものか非常に悩んだが親愛ということであえてここにカテゴライズしました
国を守るだけのイグゼムと化したヤトリ
ただ、彼女は彼女の思った以上にしぶとかったというだけの話
◆生まれてからずっと、お前一筋だっての。……愛してるよ、佐藤(ベン・トー12、著我あやめ)
許さない、絶対に許さない
◆私、咲太が思っている以上に咲太のこと好きよ(青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない、桜島麻衣)
麻衣さん可愛いすぎ問題
だが、圧倒的に破局の匂いしかしない
やっぱり麻衣さん可愛いなあ
決別系名台詞
◆わたしは、安芸くんが正しいことをしたと思ってる。それにわたしは、安芸くんのこと、友達だと思ってる。でも、許せない。友達だと思っているからこそ、今度のこと、まだ消化しきれない(冴えない彼女の育てかた6、加藤恵)
叛逆の加藤さん……彼女がこの台詞をどうやって絞り出したかと思うと切なさにあふれて悲しくなる
◆その言葉を受けた時にはさ、もう、きちんと救われていたんだよ(新約とある魔術の禁書目録10、オティヌス)
禁書史上最高の名場面とも名高いこのシーン
納得の感動です
◆私は死して朽ち消えてもなお、無数の微細機械に戻ってあなたがたの栄光の未来を見守ることが許されるのであれば、あなたがたの優しさに無限の感謝を捧げ続けましょう。あなたがた人類に、誇り高き栄華が永久にあらんことを、心よりお祈り申し上げます(スワロウテイル初夜の果実を接ぐもの、揚羽)
これは一部抜粋です
わずかながらにでも興味を持ったかたが全文を読んでくれると大変嬉しく思います
◆『泰山府君祭』の儀を執り行う。土御門夏目をこの世に呼び戻すんだ(東京レイヴンズ9、土御門春虎)
これを決別としたのは第二部を読んだ上でのものです
仲間たちとの別れ、これまでの生活との別れ、色々です
◆……ああ、実は困ったことに友達少ねぇんだ。ありがとよ。――お前は、俺のかけがえのない友達だ。俺はお前を忘れない(ブラックブレット、里見蓮太郎)
“人間”である夏世ちゃんとの別れです
熱血系名台詞
◆たとえ、敵味方に別れようとも我々は憎み合うことはない。友情は永遠だ(とある飛空士への誓約、紫かぐら)
第三部を迎え、物語はクライマックスへ
だからこそ、この言葉は重い
◆それでも俺は本物が欲しい(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9、比企谷八幡)
わたりんの言っていたとおりようやく言ったかという台詞
◆それとも、ベル・クラネルの真似事は、君達には荷が重いか?(やはりダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝ソードオラトリオ4、フィン・ディムナ)
これがまさしく英雄、勇者たる素養の一つである
◆真正なる右翼は私一人である(大日本サムライガール1、神楽日鞠)
全ての始まり
初志貫徹の凄さがここに溢れている
迷台詞
◆十問に一問は解ける!(バカとテストと召喚獣1、吉井明久)
バカ(伝説)
◆皆さん、うちのお兄ちゃんのどこがいいんですか?(やはり俺の教室にハルヒはいない4、妹)
ラブコメにおいてそれは言っちゃイカンだろう、妹よ
なお妹の名前はわからなかった
◆私は友達と話していただけだ。エア友達と!(僕は友達が少ない1、三日月夜空)
元祖?残念系ラノベ(起源なんて知らない)
この夜空さんに友達ができるなんて……ちょっと感動ものですよね?
◆そういうときはね、大学にいけばいいのよ(独創短編野崎まど劇場「白の虚塔」、荻野冴子)
まったくもってその通りである
ネタバレはしないのでぜひ読んで欲しい
◆俺は稲葉を――――――オカズにしたことがある(ココロコネクトヒトランダム、八重樫太一)
いなばんに罵倒してもらえます※ただしイケメンに限る
結構真面目なセレクトだと思っているんですが、迷台詞のせいで台無しになった感はあります
最初のあれは一体なんだったのか
個人的には気になってポチッとしてくれれば言うことないというか文句ないといったところでしょうか
ただ、一つだけ補足させていただくとスワロウテイル初夜の果実を接ぐものに関してはあれはほんの締めくくりの二文に過ぎません
あの言葉を残した揚羽の背景、建前……そして彼女を思った真白の台詞があってこそあの台詞……いえ、あの場面は完成するのです
そのほかの台詞も作者に憤りをぶつけたくなったり、ゲラゲラ笑ったり否応なしに作者の手のひらの上で転がされたものばかりです
ライトノベルっていいなあと思って頂ければ幸いかなと思ったりしますのでぜひともご贔屓に
ノシ