泣き言 in ライトノベル

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薔薇のマリアⅠ.夢追い女王は永遠に眠れ

圧倒的な今更感!!!!!

平成16年12月1日初版発行

つまるところ10年前に発売された作品なわけだけれども、そんな埃にまみれた作品を引っ張り出すのはそれ相応の理由があったりするわけだ

自分自身、懐古癖というより鮭の母川回帰の習性のごとく、好きなライターの最新作に触れて過去作品を遡っていくという趣味がある

さて、十文字青という作家との出会いは灰と幻想のグリムガルだ

オーバーラップ文庫の創刊と同時に発表されたタイトルは、というより十文字青という知っていたけど読んだことがない作家に多少なりとも興味を抱いたわけだ

そこからは推して知るべし、である

表紙がそれこそ、好みである若かりし頃のBUNBUN氏であることも背中を押してくれた

当然ながらⅠから集めるのは骨が折れるし、金もかかる

本当なら、必ず新刊を買うというプライドを捻じ曲げてでも購入に至ったわけだ

後悔なんて微塵もない

圧倒的スケールを予感させるまさに導入部と言える内容だった

言い換えてしまえばこの単巻のみとして見たときには個人的に神作と評価するような出来であるとは言い難い

そこまで心に響いて殴りつけてくれるような出来ではない

どうせ10巻以上は続いている長期作品を一から読んでいくわけだから、どれだけ時間がかかるかも、わかったもんじゃない

それでも、いつか最終巻のレビューを載せることができれば幸せといえるだろう

もっとも「飽きた」との一言で収集が中断されることもあるだろうし、積み本との兼ね合いも当然存在するし優先度も低い

つまるところできたらいいなの夢物語である以上期待はさほどしてほしくない

さて、内容に触れるとすれば、ダンジョンモノということになるだろう

膨大な世界に潜り込んでいく、開拓者とも浮浪者とも言ってもいいのかもしれない

そこで生きる彼らは両手に余る程の理不尽と吐き捨てるほどの暴虐に飲み込まれていく

ぽいと捨てることも可能な中で諦めることなく脳機能が動けと命じるわけである

いや、体に染みついた本能が脳に動けと命令しろと言っているのかもしれない

彼らの戦いは心躍る

最終巻のレビューをここに書き上げることを誓い、あとはいつも通りの定型文を残して終わることにしようか

ノシ