泣き言 in ライトノベル

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FLOWERS -Le volume sur automne-

というわけで秋篇です。初めに言っておくと、双子ルートをトゥルールートより先にクリアしては行けません。これは絶対にです。おじさんとの約束です。

主人公は八代譲葉。ニカイアの会会長でどちらかといえば考えていることがよくわからないトリックスター的な役割を演じることが多かった彼女ですが、今回は非常に乙女な一面を見せてくれて大変満足です。

・トゥルーEND

最初はどういうことなのか、全く理解できませんでした。それくらいの衝撃がありました。というか、某作品で鍛えられたせいか雪に弱すぎる。

とっくに、出来ていると思われている二人ですが、意外とそんなことはなかったんだな、という想いがあったりして、やっぱりネリネが敬虔なカトリック信者であることが影響しています。まあ、それだけではないのですが、詳しくは本編をプレイしてください。こういう関係性はかなり好みです。

よく、付き合い始めるということは、些かゴールとして語られますが、全然そういうことはなく、むしろスタートだという意見がありますが、この意見を僕が好きな理由は言い換えれば付き合い始めてからもお互いのことを考え続けるべきである、というのが根底にあるからです。

そう考えれば小御門ネリネほど、悩んだ人物はいないのではないのでしょうか。自分を変えてしまうほどの言葉は確かに素晴らしいものなのかもしれませんが、それゆえに囚われてしまう、ということだって十分にありえるわけです。

ネリネEND

前述で言うところの、囚われたまま、という感じのENDです。彼女の悩みもまた、納得できるし、仕方のないことだと思うわけですが、トゥルーを見てからだと譲葉にも覚悟が足りなかったのではないか、と思わせてしまう終わりかたです。それだけトゥルーが衝撃だったという話なのですが。

・林檎END

沙沙貴姉妹がパッケージに載っている以上、こういうエンディングを迎えるのはある意味必然、といいますか、それでも僕はちょっと寂しかったです。後味の悪さで言えば、しっかり内容を鑑みると夏篇の離別ENDくらいですかね。表面上は綺麗に収まっているけど、そこから想像を膨らませていくと……って感じですね。

・双子END

このルートにはトゥルーENDにおける重大なネタバレを含んでいます。絶対にトゥルーより先にやらないように。

まあ、彼女たちが沙沙貴姉妹である以上、あってしかるべきのエンディングです。これまで主人公がかっちり決まっていて、彼女が誰を選ぶか、という構成でしたが、これはちょっと異なりますね。

やっぱりさらっとネタバレぶちこむのはやめてください。

・EXTRA

そしてやってきました我らが白羽蘇芳視点。前回からニカイアの会の会長を目指す彼女の暗躍奮闘が描かれています。というか、蘇芳さん、マユリさんのこと好きすぎるでしょ……いいぞもっとやれ。

約束通り、鍵を譲葉から受け取るわけですが、こう来るかーと頭を抱えております。そりゃそうだよな、と徐々に理解しておりますが、これはあんまりにも闇の深さが伺えてしまうというか底が見えないのが怖いといいますか。

・総評

個人的には千鳥×えりかの絡みがとてもありまして、嬉しかったですね。えりちどではなく、ちどえりなのがミソです。えりちど派はすまんな。あと、立花さん、貴方のアミティエは酷い奴です。

正直、次回が楽しみで仕方がないというかあんな終わりかたされて焦らされない方がおかしいといいますか。とにかく最高でした。というか、次回が大丈夫なのか……という不安も少なからずあるわけですが(既クリアの方はわかってくれますよね?)まあ、夏篇でも大丈夫だったので、InnocentGreyと志水さんを信じておきましょう。そういえばそろそろマユリさんの誕生日ですね。

というか前回みたいに主題歌が収録されていると思い込んでサントラ買っていないの一生の不覚です。絶対聴かないといけないやつだ。あと、サウンドドラマCDは全クリア(最低でもトゥルー)後推奨なので、そこのところの理解もお願いします。蘇芳さんの虫嫌いの原因が明かされるわけですが、当然だな……って感じです。

ノシ