エイルン・ラストコード~架空世界より戦場へ~2
やっぱりこのラノベは面白ければ何をしてもいい、と思わされてしまう素晴らしい作品だ
主人公が本当にかっこいい
前巻ではセレンに対する歪が露骨な形になっていて不快感があった
この作品における差別というのは読者からすれば非常にきついものとして書かれていてそれを解決するカタルシスが素晴らしく感動を誘う
生き残るための生じた歪を浮き彫りにさせて徐々に矯正させていく過程での山場、キャラクターの成長していく過程での高揚感
そして、成長した成果を見せて、それでもかなわないかもしれないという圧倒的な絶望感
そしてそれらを打ち破るクライマックスでの盛り上げ
この作品はディストピア世界への転生というある意味で珍しい世界観設定であるかもしれない
しかし、挫折とそれを乗り越えての成長という極めて王道なストーリー展開をしている
量産型にならず眩しいばかりの個性を放っている
漫画を途中で挟んだりするなどどうしてもわかりやすい部分ばかりが先行してしまっているけれどこのラノベは非常に面白い
ぜひ読んで欲しい作品だと思う
ノシ