泣き言 in ライトノベル

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CARNIVAL

辛い……

本作品は同名の美少女ゲームのノベライズ(続編)である。という、本作はとても強烈である。例えば、主人公はネクロフィリア、そんな主人公のために大人のおもちゃをプレゼントする献身的な女の子がヒロインである。

まあ、この作品はプレミアがついており、非常にお高い価格設定となっているので皆様ご購入を検討する際にはよく考えていただきたい。

この作品を表す上で瀬戸口廉也のあとがきを引用する。少々長くなるので抜粋していく。

 小学生の頃、飼育委員という係をしていました。~(中略)ニワトリの卵が巣箱からはみ出て、冷たくなってるのを見つけました。そこで僕はちょっと残酷なことを思いついたんです。卵を、ニワトリの前で少し割ってみたんですよ、ホウキの柄の先で押し潰して。~(中略)

 ところが、ニワトリはすごい勢いで、卵を食べ始めたんです。殻をばりばりと砕いて、むさぼってるんですね。赤い血の膜が表面を覆いかけている黄色い液体に嘴を突っ込んで、ときおり卵を上下させ、うなり声を上げ、狂喜しています。あっという間になくなって、ニワトリは卵が浸みた土まで食べてしまいました。その後も名残惜しそうにずっと白い殻をつついています。僕はその光景にぞっとして、心臓がバクバクしていました。グロテスクで、恐ろしくて、その上変に神聖な気持ちでした。

 この本は同タイトルの18禁ゲームから、七年後のお話です。ゲームから引き続き書かせて頂きました。あの狭い飼育小屋の中みたいな世界だな、と思います。

 この作品を語る上でこの精神性はまさに外すことができないだろう。

 

ノシ