泣き言 in ライトノベル

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弱キャラ友崎くん Lv.6

例えば、ありふれた青春の形ですよね。

文化祭目前、さまざまな思いが錯綜し――。 

たまちゃんの問題がいったん解決し、文化祭を目前に控えた11月。

俺、友崎文也は日南との会議を再開し、また課題にとりくむ日々を送っている。
文化祭に積極的に関わりながら、集団での立ち位置を確立していくのがこれからの目標だ。

そんなとき、日南が俺に尋ねる。

「――あなたは、誰が好きなの?」

それは、俺がひたすら保留にしてきたこと。
「三年に進級するまでに彼女をつくる」という目標に向けて、避けては通れない問い。

日南は言う。誰を選ぶのかと。

けど、俺に誰かを選ぶ権利なんてあるのだろうか?
成長してきた実感はあるけれど、それでも、心の奥底で俺の弱キャラ精神が言うのだ。

――選ばれるはずのない俺が、誰かを選ぶなんておこがましい、と。

各賞総ナメの大ヒット人生攻略ラブコメ、待望の第6巻登場!

主人公は投影するタイプだとか、憧れであるとか、色々とタイプがあると思う訳ですよ。そういうカテゴライズをするならば、弱キャラ友崎くんは応援してたくなるような主人公だと思います。元々友崎くんに対して比較的好感度高かった二人の距離がぐんぐん近づいていきます。これ自体はラブコメ的には問題ないんですけど、ただ、友崎くんの特殊性を考えたとき、これは全く違うものになるんですよね。

どうしてモテるかわからない主人公とはまるで違うタイプで、モテるための努力をしている、そういう主人公の方が、友崎くんが二人のためにしていることが、ものすごい説得力になっているんですよ。

風香ちゃんのことも、みみみのことも気持ちがすごくよくわかる!

でも、同じくらい友崎くんの気持ちもよくわかる。だって、だってと言い訳したくなる。彼がそうした気持ちを乗り越えて、前を向こうとしてくれたのは嬉しい。だからこそ、きちんと報われて欲しい。僕にとって応援したい主人公です。

いま、一番応援したくなる主人公です。

ノシ