泣き言 in ライトノベル

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ハル遠カラジ

百合かと思った!!!!!!!

たとえそれが、人でなかったとしても。 

これでも私は、身のほどはわきまえているつもりである。
武器修理ロボットとして、この世に産まれた命。
本来であればその機能を駆使して人間に貢献することが、機械知性の本懐とも言えるだろう。

しかし、どうもおかしい。
人類のほとんどが消え去った地上。主人であるハルとの、二人きりの旅路。
自由奔放な彼女から指示されるのは武器修理のみに留まらず、料理に洗濯と雑務ばかり。
「やるじゃねえか、テスタ。今日からメイドロボに転職だな」
全く、笑えない冗談である。
しかしそれでも、ハルは大切な主人であることに違いはない。
残された時を彼女のために捧げることが、私の本望なのである。
AIMD――論理的自己矛盾から生じる、人工知能の機能障害
私の体を蝕む、病の名である。
それは時間と共に知性を侵食し、いつか再起動すらも叶わぬ完全停止状態に陥るという、人工知能特有の、死に至る病
命は決して、永遠ではないから。

だから、ハル。
せめて、最後のその時まで、あなたとともに――。
第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞を受賞した『平浦ファミリズム』の遍柳一がおくる、少しだけ未来の地球の、機械と、人と、命の物語。 

そういえば、この人「平浦ファミリズム」の作者さんだった!

序盤については物凄い百合だ……と思っていました。が、読み終えたらわかるとは思うのですが、ものすごく家族物でした。そりゃ平浦ファミリズムの人ならこうなるわな! というか、久しぶりにラノベ読んだよ! 仕事忙しいよ! マッハだよ! ファッキューだよ!!!!!!!

自己存在の確定。家族とは? いいな。素晴らしいな。最高だよ。

百合好きにはたまんねーし、家族好きにもたまらないだろう。つまるところ遍 柳一は神なのだ。みんな買って。   

ノシ