泣き言 in ライトノベル

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賭博師は祈らない

おで、すき。これ、好き。

拝啓、全日本褐色娘愛好家同盟の皆様、如何お過ごしでしょうか? 先日の総会、日々のよしなしごとに封殺され、参加できなかったこと、誠に申し訳なく思います。この度、褐色娘の佳き見本誌を入手したため、ご紹介に預からせていただきたく、筆を取った次第です。

23回電撃小説大賞金賞を受賞した著者:周藤蓮、イラスト:ニリツの「賭博師は祈らない」というタイトルであります。賭博師である主人公が購入した奴隷の少女、いささか褐色娘というジャンルにおいてはテンプレートと化した性質ではありますが、そこにつきましては王道としての良さというものを猛プッシュしたいと思っております。特別な用途に応えるために特別調教を課された奴隷というだけで二次創作による薄い本がむくむくと厚くなり、誰もが持っている心の中に秘めたる熱情が溢れんばかりであります。しかしながら、この本編においてはそのようないかがわしいシーンはほぼなく、ギャンブラーとしての生き様がしかと描かれております。その主人公に思われる褐色娘の可愛さもまた、一流と読んで差し支えないでしょう。

こと、古典時代においては男女は宝石と貴族の関係であります。別段、どちらが貴族で宝石でも構わないのですが、いい貴族がいい宝石を身につけることで、お互いの魅力を引き立て合う。それこそが適切な関係であり、一読者としては最高だと評価するに値する理由なのではないかと思います。

彼女の可愛さに悶え、ベッドを殴打しすぎたためか、若干拳が痛いですが、この想いを伝えぬわけにはいかぬとばかりに筆を取りました。できることならば、諸兄がこの手紙が届く前に書店に走り、彼女の魅力に触れてくれることを祈るばかりです。稚筆ながら、このあたりで筆を置くことといたします。

敬具

ノシ