泣き言 in ライトノベル

ライトノベルの感想を真面目に不真面目に書きなぐるサイト

FLOWERS 春篇

とりあえず、最高なので

・匂坂マユリBADルート

正直、これでもいいんじゃないかな? と思ってしまうルート。というのも、――だからで、物語の据わりとしてはよろしくなくとも、個人の感情的にはこれでありなのかもしれないと思ってしまう、しまわざるをえない。

こうなってしまったのは、きっと、彼女の勇気が足りなかったからではないかな、と思う。それはありていにいえば、好感度が足りなかったからなのだろうけれど、そういう陳腐な言葉で片付けたくはない。

・匂坂マユリルート

まさしく蜜月。けれど、おかしな部分もまた、存在するのだ。それは二人ではなくて、周囲であり、キャッチコピーにもある『女の子を~』という部分にもかかってくる。マユリさんが支えて、蘇芳ちゃんが受け止める。素晴らしい関係なので、ぜひプレイして欲しい。あと、デート最高。

・花菱立花ルート

なんというか、辛い。確かにこの学園は間違いなくそういう側面もあるのだろうし、また別の側面もあるはずである。

彼女が抱えていたものは、彼女をあの道に走らせるには十分なものだったのだろう。けれど、そうして実を結ぶこと自体が否定されるわけではないと思うし実を結んだっていいとさえ思うわけだ。ただ、個人の好みを言わせればマユリさんであるというだけで。

・全体感想

ミステリー要素は殻ノ少女虚ノ少女と同じ感覚。なんというか、あんまり解かせる気がないというか、推理モノというより探偵モノかな。

ただ、キャラクターもよく立っていて、青春をなぞっていく感覚とでもいうか、物語としての学校生活はすごく心地いい。あと、貴い。本当に貴い。

ノシ