とある飛空士への~ とある結末への軌跡1
昨日、とある飛空士への誓約9が発売され7年9ヶ月にわたる飛空士シリーズは幕を閉じました
その結末にとても感じ入るものがあったので、簡単に振り返ってみようと思います。もちろん、物語を彩った名言とともに。
原点とも言える作品です。大学読書人大賞やら、ハードカバー化、劇場アニメ化などなどおそらく一番一般に普及した作品ではないでしょうか?
今読んでみると誓約などに比べてちょっと読みづらいところや、森沢晴行先生のイラストも荒らさが目立ったり、約8年前の作品であることがありありと感じられます。なお、まだ新装版を読んでいません。
では、名言を
「地上のことがくだらなく思える瞬間はあるかも。空のなかでは身分なんて関係がないから」(狩乃シャルル)
混血児であるベスタド……被差別層であるシャルルが空の上だけでは何のしがらみもなく振舞うことができる。そう考えると、感慨深いですよね。
「あなたとわたしは同じ人間よ」(ファナ・デル・モラル)
上記のシャルルの台詞を踏まえてのこの台詞。ファナの人間性の良さが見えてきます。どうでもいいですが、wikipediaを見ていて、レヴァーム皇国に嫁ぐ前はこんな名前だったんですね。
「ばーか、ばーか、シャルルのばーか」(ファナ・デル・モラル)
度の高い高級な酒で酔っ払われたファナ様。なんだこれ、可愛い。ただ、彼女が自由に振る舞えるのはシャルルの前だけなのだと考えると、とても悲しい台詞です。
「ファナのところへ」(狩乃シャルル)
引き離されたファナとシャルル。もう会えない。どうしようもできない。別れも告げていない。だから、さよならを言いに行こう。そんな台詞です。
「身の程を知るべきはどちらか、わきまえよ」(ファナ・デル・モラル)
西海の聖母と呼ばれるファナ・レヴァームの原点。あるいは、始まり。ただ、ひたすらに格好いい。
『踊ってよ、シャルル』(ファナ・デル・モラル)
このあと、原作屈指の名シーンですね。砂金舞う空での、あのときできなかったダンス。感無量ですね。
1日1冊を目標に更新していきたいと思います
ノシ