泣き言 in ライトノベル

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WORLD END ECONOMiCA Ⅲ

なぜ、この作品が好きかとずっと考えてきたのだけれど、なんとなく答えを見つけたような気がした

それはつまるところ、キャラクターが非常に好みだからなのではないだろうかと、とりあえずそういう結論をつけた

登場人物はとにかく金を稼ぐことに躍起になっている

そして、周囲を焦げつかせるような熱量を持って疑いようもなく生きているからだ……つまるところの嫉妬であったり羨望であったり

それに気づくことができたのは間違いなく一瞬萎えかけたから

これまで理性的な、理知的な振る舞いを続けてきた彼らの感情的としか言い様がない振る舞いを多分神格化していて押しつけていただけだったのかもしれない

それはある意味ではとてつもないカタルシスを内包するものであったかもしれないけれど、確かに俺の中では違和感として蓄積されてしまった……かといってつまらなかったかといえばそうではない

非常に面白かった

ただ、若干あらすじ詐欺感がしないでもない気がするが、それもやっぱり許容範囲と言ってもいいだろう

大望へと進む道は過酷で険しい

途中で諦める者もいるだろうし、志半ばで倒れることだって往々にしてある得て、むしろありふれているだろう

だからこそ、到着点は美しい……そんなふうに思った

ノシ

二巻感想