泣き言 in ライトノベル

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着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活

なにこれ凄い

非日常あっての日常っていう言葉はよく聞くけれど(むしろ逆?)これは結構凄いかなと思った

個人的に凄くいいと思ったのが魔術関係のない日常シーン

信頼関係の醸成っていうのはラノベにおいてものすごく重要だと思う

というのもラノベにおいて大まかな人間関係は最初から深い関係性、初対面しかありえないわけです

ある意味、たまーに話すくらいの隣のクラスメイトなんてものはあんまり必要ないし、需要も少ないわけです

で、初対面のキャラとの関係性の深化、同じ言葉を使うならば、信頼関係の醸成だけど、プラスの面でもマイナスの面でもそれは言えるわけだから「こいつはこういうキャラなんだ」というのをキャラが把握するための日常シーンの描き方がいい!

第一印象が嫌いだとすると物語の進行上、好きに持っていくのは基本

けれど、この嫌い→好きの変換が急激すぎるとチョロイン扱いされるわけです

嫌い→意外と悪くない?→ひょっとしたらいいやつ→好き

というふうな段階を踏んでいくべきなんです

ここではまさかのお砂糖菓子を使っています

美味しいお菓子を作ってくれるから、少しだけ認めるという感じ

これがうまいと思うのが思った以上の好意を「お菓子を作ってくれるから」という建前で隠すことができるからです

さらにいい物はいい、悪いものは悪いときちんと判別できる分別をキャラに持たせることもできるわけです

というわけでこの作者の演出力はなかなかのモノがあると思う

そして読み終わってから思うわけです

この作者天才だと……優秀な魔術士は○○○○が認められているわけですが、それはこのための伏線だったのか!と驚愕しています

ま、一つ欠点を挙げるとすれば、ヒロイン二人が中学生とのことだけどどうみても小学生であること

許嫁と婚約者のイラストがないことだ!

ノシ