泣き言 in ライトノベル

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終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか? #06

フェオドォォォォォーーーーーーーーーーーール!!!!!

「ごめんよ。あの時……約束、守れなくてさ」戦場に刻む、最後の嘘。

フェオドールは鏡の向こう、黒髪の青年に語りかける。君の力を貸してくれないか――浮遊大陸群を墜とすために。夜が明け、モウルネンが燦めく戦場に刻む、最後の嘘。これが、みんなが幸せになれる唯一の方法だと。

辛い、凄く辛い。

だってこれは、あれじゃないですか。すかすかの最終巻とおんなじやんけ! ……わかってる。わかってるよ。それが批判にもなり得ることを。でも、どうしようもなく素晴らしいじゃないか! 妖精たちのために自らを投げ出す自己犠牲。確かにそうでしかない。焼き直しだ、二番煎じだ、その通りだよ!

だってこれは終末の話なんだから。

終わりに向かっている終わりかけた世界の人々、そうした存在が世界に抗う、そういう話なのだ。全てを投げ出して、悪役のふりをして、彼女の前に立ったフェオドールは最高に格好いいやつだ。物語は、こういう気持ちよい王道であるべきだと思うのだ。

ノシ