泣き言 in ライトノベル

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もうひとつの命

面白かった。

その夏、彼らは罪を背負い、ひとつの願いを叶える。

あの頃の僕らはまだたくさんの高いものに世界を囲まれて、息苦しさを覚えていた。自由に走り回っているようで、ふと気づくと自分がどこにも行けないような気がして焦り、苛立ち、空を仰いでいた。僕たちが『魔女』に出会ったのは、そんなときだった。
あれから十年、学校の屋上から落ちて死んだはずの稲村が突然生き返った。思い返すのは、例の魔女のこと。あの場に居合わせた僕ら六人は、どうやら命を一つ分だけ貰ったらしい。
一度だけ死んでも大丈夫。
なら命一つ犠牲にして、一体いまの僕らに何が成し遂げられるだろう。

がしかし、ラノベというくくり(メディアワークスをそこに入れて良いのか? とは思うけど)で同性恋愛というのは最近では珍しくないとは思う。いや、恋愛とまではいかないのかもしれないけど、関係性の話。例えば、最近のアニメ(主語がでかい気がするけど)だと女の子しか出てこない感じ、けど、付き合ったり~とかはない日常系。

よくあると思います。

けど、そういうのって女の子しか出てこないじゃないですか、ほぼ。

この作品は結構、縁深くメイン格を結びつけている(はず)なんだけど、その辺、全く絡みがない! 女キャラは女キャラと、男キャラは男キャラとの話ばかり。別に悪いとか全然そんなことは思わないが、何か不思議な感じ。

凄く入間人間っぽい。定義はしないけど。何がしたかったん? と言われればわからんと答えてしまいそうになるけど、不思議とつまらなくはない。なんとなくの満足感があるわけである。うん、ますます入間人間っぽい。

ノシ