泣き言 in ライトノベル

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青春デバッガーと恋する妄想 #拡散中

これ投稿されたときにハッシュタグになってしまうのでは?

例えば、語るべき点はいっぱいあるように思える。AR技術を使った独特な世界観。無意識など、SFテイストを多分に含むオタクとしての受け入れやすさ。だが、この本を読み終わった人間ならば、正常な男ならば抱く感想はひとつであるだろう。これは主語が大きすぎた、ひとつであってほしい。俺が。

こうしてわざわざブログを書くという行為は大してお金がもらえるわけでもない、いわば非生産的な行動と取られてもおかしくはない。けれど、なぜ、それをするか? それは同志がほしいからだ。同じものを良いと言い合える仲間がほしいからだ。

ゆえに、この感想を読んだ人間が「南追手門ノエル」の可愛さに共感し、彼女の可愛さを見知らぬ人間に喧伝してほしいという願いをこの記事を作成する。

彼女のスペックは金髪碧眼、巨乳、コスプレ少女である。……まあ、ある種のテンプレートみたいなものだ。とはいえ、これだけオタク文化がサブカルとしての領域を超えて広がり始めている中でむしろテンプレートではない組み合わせ(ここでは属性の組み合わせで判断しており、金髪碧眼=テンプレ、巨乳=テンプレ、コスプレ少女=テンプレと言っても差支えがないくらいにオタク文化は広がっていると言うべきだろう)があると言えるかは疑問だが。

さて、俺が彼女を推す理由は別にそういう外見的な要素を集めたものが好みというわけではない。彼女の魅力はその豊満な肉体に比して、格段に無防備であるという点だ。彼女を描いたイラストはファンタジー衣装(カラー)、水着(チューブトップ)、ナース、私服(ホットパンツ)である。全体的に露出が多いし、ナースだって非常にあざといポーズをしている。結局エロければいいのか? いやいや、確かにそうだ。けれど、エロスの方向性が大事なのだ。

無防備×エロ。それがまるで自分にだけ向けられているように感じるところが、彼女の魅力だろう。

そして、ドMだ。ありふれている。しかし、この性癖はオムニバス形式と言える本作で彼女の番(3番目)になるまで出てこない設定である。つまり、ある程度彼女のふつうの可愛い女の子としての側面が描かれた上でのドM開示なのだ。そして、そのドMはかなり根が深く、レベルが高い。読者はこう思う。この性癖は自分が開花させたのだと。処女専じみているが、いわゆる特別さの演出だ。また、ミコミコというAIが彼女を罵倒していたというのも出てくれるが、これはAIが察して与えていたものである。

彼女が欲しいと言ったものは読者、主人公の罵倒だけなのだ。しかも、ご丁寧に録音までする。当然、これを彼女は使う(実際に使っているシーンが描かれているわけではないが)わけでそこには想像の余地が発生する。これは小説という媒体と非常に相性がいい。しかも、彼女は普通の市販の罵倒ボイスではダメなのだ。主人公でなければいけない。ポイント高い。

総論。この小説の世界観と彼女の気質。それが合わさったがゆえに、ノエルというキャラクターの魅力が最大化されていると言ってもいいだろう。

ぜひとも二巻以降彼女の出番を期待することとする。

ノシ