泣き言 in ライトノベル

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この世界にiをこめて

よくわからない小説だな。

例えばの話、俺は小説に対して“あざとい”という評価をつけることがあるのだけれど、言ってしまえばウケるか否かの話である。ライトノベルライト文芸と言ってもいいけれど、この小説が大別として分類されるのはエンタメ小説であることに異論を立てる人はそうそう居ないと思う。エンターテインメント。エンターテインとは人を楽しませるとか、慰めるという意味があるらしい。

つまり、エンタメ小説というのは人を楽しませたり、慰めたりする小説と言い換えてもいいだろう。ならばこの小説は? この小説の良いところというのは俺としてはちょっと挙げにくくて、劇的な展開とか、感動的なフィナーレとかがあるわけじゃなくある種淡々としたところが何というか、綺麗なんだと思う。

さて、ではとこの小説のことを振り返ってみればなるほど、これはエンタメ小説だと思うわけだ。謎の少女、しかもとても可愛い、と辛い現実から目を背けて厭世的な会話に終始しているわけだから、楽しくないわけがない。誰でも思ってしまうようなことを特別と言っても差し支えのない人間も感じる。それは一般的な読者にとっては最高の楽しみであり、慰めであるだろう。

別につまらないとかくだらないとか、そういうふうに評価するわけでもないし、ただ、売れそうだなあと思ったからとりあえずこういう形式にしてみた。ひとまず、染井君と真白に幸があればと。

ノシ