泣き言 in ライトノベル

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きみといたい、朽ち果てるまで ~絶望の街イタギリにて

よかった。

『この世で最後のデートをきみと』とどちらを買おうか迷っていたんだけれど、とりあえずこちらにしておきました。ぶっちゃけた話、裏の講評を見て決めました、はい。本を選ぶならやっぱり好きな言葉に騙されたいものです。いや、好きな人の言葉かもしれませんけど。

ホラー……ホラー、うん、まあ、ホラーかな。ただ、個人的な見解を言わせてもらえるならば、ホラーではないな。うん。ホラーと言い張ることはできるだろうけど、ホラーじゃない。

貴志祐介がリアリティとしてはどうなんだ? みたいなことを言っていたけれど、少なくとも、イタギリという街は現実と陸続きにある意味、存在していて、そこに蔓延る異常性だとか、性とか死とかの切り売り具合は現実でもありうることであり、そこがホラーかと言われれば、全然違うわけで。

かと言ってシナズのそういうところか? と聞かれれば、よくある設定じゃん? と個人的には思うわけだ。宮部みゆきが言ったように純愛小説であり、ホラーだとかそういうものはガワでしかないのだ! とはいえ、最初はミステリ小説かと思ってなんやこれ犯人丸分かりやんけと思ったことは内緒の話だ。

ノシ