泣き言 in ライトノベル

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いつかの空に、君との魔法

やべえ、凄い。本当にその言葉しか出てこない。

上空を覆う雲を払うために空を飛ぶ魔法使いの少年少女の織り成す青春グラフィティ、すげえ、すげえよ本当に!

この物語を一言で表すならば、喧嘩していた幼馴染みと仲直りする。これだけ、本当にこれだけで説明できてしまう。けど、高く飛べない少年が曲芸のように飛ぶ姿も、空でしか生きられない少女が生み出す幻想的な光も心の中でありありと、そして鮮明に浮かび上がって、俺の心を掴んでは離さない。

ヒロインの揺月ちゃんもすげー可愛いくて、主人公であるカリムくんと一緒に飛び回る姿とかもう本当に涙腺が脆くなった。

そしてさ、これだけ綺麗に、あるいは小汚く陰鬱な空について書いておきながら最後の最後の透き通る空を見せつけるのは本当に卑怯だよ。ずるいよ。本当に。星座なんてずっと知っているのに、見飽きているくらいなのに、こうして出てくるとまるで星を見たことがない人間の星空を見てしまうのは作者の力量をそのまま表しているよ。

そのくせこの作者まだまだ設定を隠してるから、もうこれからも期待しか生まれてこないから。

ノシ