泣き言 in ライトノベル

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FLOWERS -Le volume sur ete-

考崎千鳥さんの圧倒的な無垢攻めが強い。

・TRUEルート

このルートの素晴らしいところは、えりかが千鳥と重なるというところですね(肉体的ではない。このゲームは18禁ではありません)。まあ、何が重なるというか、ネタバレ自重のための婉曲的な暗喩といいますか。ラストシーンでのあれは、間違いなくえりかにとっての前進であったと思うのです。

・恋人ルート

TRUEルートとの違いはデート(っぽい)イベントがあるかだけなので、ルート全体について。ひたすらに千鳥が可愛かった。典型的なツンデレとは違い、割とわかりやすい態度を取って、甘えてくる……みたいなところがいいですね。キャッチコピーも主人公であるえりかのものではなく、やはり千鳥のものなのかなと思います。最高だったりします。

・友達以上恋人未満ルート

この物語は続編を前提としているからか、こういうルートはあくまでIFにすぎないわけですけど、いいなあと思います。というのも、特別を抱えて生きていくエンドですからね。ここのえりかはちょっと自信がなさげで、千鳥の言葉を封殺してしまった感がありますが、やっぱり、疑う余地なく、気持ちというのは通じるわけです。ただ、それを確認する術が失われてしまって、大切な人、というおおまかさしか伝わらないのは、悲しいところです。

・離別ルート

辛い。離別ルートは後回しにしていたのでなおさらです。これまでの差異があまりにも明確すぎて、辛いんですよ。千鳥の選択がこれまで素晴らしいルートを見てきた心にあんまりにも辛いものになってしまう。これはどちらかというとBADだと思います。

・ダリアルート

まさかの先生ルート。あんまり千鳥系のルートでは語られなかった裏側がちょこちょこと出てくるわけですが、この結末はよかったですね。というか、ルートの途中でも盛り上がるイベントがいくつもあったもので。

・EXTRA

白羽蘇芳視点です。極めて簡潔ですが、彼女がえりかと千鳥の物語の裏側で何をしていたのかがわかります。八代先輩も仰っていましたが、これはいいことなのだと思います。やっぱり、蘇芳さんには明るくいてほしいものです。というか、この終わりかたで待たされる初期購入組は堪ったもんじゃないだろうなあ……

ノシ