吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる~Long Long Engage~
なんだよこれ最高かよ!
あと、わりとマジで野村先生はお体に気をつけてください。
さて、五巻打ち切りになった吸血鬼に~ですが、まさかのもう一冊。ありがてぇありがてぇ……
詩也くんの娘(!)の視点で語られる吸血鬼の続編ですが、マジで最高。あの二人が歩んできた道のりっていうのをよく実感できて、素晴らしいと思う。しかし欲を言えば、詩也くんの目からそれらを見たかったという気持ちも当然あった。
なんというか、砕けたダイヤモンドのかけらを眺めている気分になる。その破片はとても綺麗だし、既に砕けてしまったが故の感傷に浸ることもできる。
けれど、やっぱり大粒のダイヤモンドを見たかったというのが、正直な感想でもある。そのダイヤモンドは読者は見たことなくて、破片から想像するしかないわけで、だからこそ、砕けたものの儚さを感じることができる。
一度全てを読みきったあとにようやく、これを振り返ったとき、ボロ泣きしてしまうんだろうなあ、と。
ノシ