泣き言 in ライトノベル

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僕は友達が少ない11

これこそが隣人部の部活動だ!

後発のはまちに残念系ラノベとして大敗北を喫した、なんてよく言われているかもしれないけれど、これもまた青春の形だと思う

はまちみたいに登場人物の心理が複雑に絡み合っているわけじゃない

本物という高尚なものを追いかけているわけでもない

この残念で実にくだらない物語こそ僕は友達が少ないというラノベの原点であり読者を惹きつけた魅力なのだと思う

批判されている部分もこのラノベの個性だと思う

確かに散々馬鹿にされてきたろくに読みもしない鬼の首を取ったように晒し上げる読者へのアンチテーゼという意味もあったかもしれない

そこではきちんと描写をして彼女の気持ちに報いてあげるべきなのかもしれない……それが青春モノの正道だろう

けれど、僕は友達が少ないというラノベはそうじゃない

真っ直ぐで不器用、人付き合いが苦手

そんな彼女たちの失敗を笑って、しょうがないなあと溜め息をついてそれでもと一緒にてあげる

だからこそ、あれはあれでいいのだと思う

小鷹の屑っぷりも安定していて、だが、それがいいと思うのだ

身に余る幸福を持て余して、慣れ親しんだぬるま湯で満足する

それが彼らしい、彼らしさというものだ

最後まで貫き通りした平坂先生は凄いと思う

そして

「りあじゅうは死ねーーーーーーーーっ!!」

ノシ