泣き言 in ライトノベル

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加藤恵のキャラクターの特異性について

最近、キャラ萌えが減ってきた気がする……

1.(自分にとって)魅力的なキャラが減っている

2.可愛いキャラに慣れてきている

3.物語上においてキャラが変化している

無論、1.については論じよう(にも膨大なデータを集める必要があるため面倒だから)がないため除外

2.についても同様

というわけで3.について考えていこうと思います最終的には加藤さんの話になりますが、

個人的なキャラ萌えというのは思わず悶えてしまうような可愛らしい言動、仕草などを指していると考えてもらえれば幸いです

ごくごく例を挙げると雪ノ下雪乃……というわけでしばらくはゆきのんに頑張っていただこうと思いますあしからず

序盤においてはちょっとした照れや恥ずかしがる仕草に激しく萌えていた気がするのだが、最近ではそんなことがあんまりない気がしてきた

加藤さんの話にきちんと着地する(予定)なのでもう少しお付き合いください

これは物語の進行に従い、一人称視点の主人公(八幡)と雪ノ下雪乃の関係性に変化が生じているからではないだろうか

例えば、六巻における「……でも、今はあなたを知っている」と何巻か忘れたけど「あなたのことなんか知らない」という変化であったり、七巻での「あなたに任せるわ」であり、九巻の「あなたの依頼受けるって言ったじゃない」なんかであるわけです

彼ら彼女らの関係性は方向性や正しさなんかはさておくとして、間違いなく前進していることは間違いありません

比企谷八幡と雪ノ下雪乃は仲良くなっているといってもいいでしょう

ではなぜ、キャラクターとしての魅力を(自分が)感じられなくなっているのでしょうか

というのも、やっぱり落ち着きというものを感じるようになってきているのではないかなと

恋は三年で冷めて愛に変わるなんていうのは高校生のキャラとはいえ適応するのが躊躇われるレベルです

関係性の深化により、激しさではなく円熟味を増しているのではないか、という話であり、良くも悪くも彼と彼女がお互いを知り、意表を突かれて激しい感情を露わにするということが減ってきているのではないかと思うのです

ストーリーを見ていても徐々に抱えている問題が大きくなって、複雑になっていると言えるます

つまるところシリアス度が増していると考えられます

大きな流れでまとめて見ると、六巻でお互いを知る→七、八、九巻で思っていた関係と違い、一度は壊れかけるが再び結びつく、も元に戻ることなんてありえず歪んだ関係性であったが本物を求めるという気持ちを確かめ合う→十巻では信頼関係が醸成されたと思いきや、それが酷く歪であることを指摘される、という流れになっています

何が言いたいかというとキャラ萌えとストーリーの面白さはトレードオフなのではないかということです

言ってしまえば作品の完成度をキャラとストーリーに振り分けているとすれば自分のキャラ萌えが少なくなってきたのかを説明することができます

とやっと加藤恵さんの登場です

加藤恵について個人的な原作での流れは五巻で片鱗を見せ、六巻で全てを出して、七巻で変身したという感じです

加藤恵は物語上において、長らく中心という位置にはいませんでしたキャラ見せの一巻を除けば、二、五は詩羽先輩、三、六は英梨々、四は美智留とほかにメインとなるキャラクターがいました

なぜそうなっているかというと他のキャラクターが魅力的であるというより、加藤恵が物語の中心に置かれる(なんらかの葛藤に直面する)ことはほとんどないから、だと考えられます

大抵のことは許してくれて、ノリが良くて、目立たない……メインヒロインとしてどうなんだという想いは置いておくとしてもこういうキャラと波風立てるのは大変だと思います

それこそ、詩羽先輩や英梨々なんかは主人公との関係性も明確であり、超えてはいけないライン(これを超えると間違いなく喧嘩が起きる)も明確です

言い換えれば加藤恵における超えてはいけないラインがとても高い稀少さを持っているということになりうるのです

そして、加藤恵が怒る(なんらかの葛藤に直面する)ということは展開としてとんでもない度シリアスであることが考えれます

とするならば、先ほど散々ぐだぐだ言っていたキャラとストーリーはトレードオフであるという考えとは全くおかしなことになります

加藤恵が萌える仕草や言動をするような状態であるには、展開を深く作り込む必要があります

何を言っているんだお前は状態ではありますが、一応こういう形にしてまとめたいと思います

雪ノ下雪乃で萌えるには必ずしもストーリーの進行は必要ない

加藤恵で萌えるには必ずストーリーの進行が必要である

ということではないでしょうか

これが自分なりの結論ということになりますが、あくまで個人の意見ですある人の名言では「自分の萌えは他人の萎え」というものがあります

この意見に対してバカかまちがっているぞとかいうのは勝手ですが、加藤恵の萌えはこれだなんて押しつけてくるのだけはやめてください

ところで、冴えカノ八巻が六月二十日に発売が決定しましたが、どうやら一巻のようなテイストに戻るらしく、加藤恵の変身は解けてしまいました

加えて○戸おじさんが七月から放送のクラスルーム☆クライシスの脚本、シリーズ構成を務めるとのことなのでますます刊行ペースの遅れが心配されますが気長に待つとしましょう

ノシ