泣き言 in ライトノベル

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とある飛空士への誓約7

さぁ! 第三部の幕開けだ!

始まったと思ったときに既に終わっていたというのは往々にしてよくあることだ

この七巻では、誰もが危機的状況に陥っている

清顕もイリアもミオもかぐらもライナもバルタもセシルも……

なぜなら彼らの物語はまだまだ途上もいいところだからだ

かけがえのない絆を手に入れ、膨大な距離という立ちはだかろうとも、たった一つの誓約を守り、己の信念のために戦う

彼らはまだまだ手探りで進んでいるに過ぎない

こっちであっているのか、自分のしていることは正しいのか

そうして悩み続け進むべき道を確固たるものに変えたのが今巻だろう

作者曰く残りは二巻

たとえ日向と陰に分かれてしまおうと彼が誓約の下に集ったという事実は揺るぐことはない

「たとえ敵味方に別れようと、我々は憎しみ合うことはない。友情は永遠だ」

この旗の下に綴られる、英雄叙事詩なんかではない、ありふれた年相応の少年少女たちの恋と空戦の物語が無事幕を閉じることになることを切に願って

そして、心に残っているあの恋物語が悲劇などではなく、喜劇として語られることも加えて願っておこう

ノシ