冴えない彼女の育てかた2 考察
やっと再開しましたよ!
リアルが忙しい(あと自分が屑属性なこと)のが悪い、俺は悪くない
今回は霞ヶ丘詩羽巻とも言うべき内容なので先輩のことは最後にとっておきます
まあ、最初は澤村・スペンサー・英梨々について
今回の彼女に与えられた役割は伏線を貼ることですかね(もちろんヒロインもしてましたよ?)
加藤に心情を語らせるという役割もプラスしております
今回の、特に、お見舞いイベント、そしてスケッチのシーンが主な見せ場です
まずお見舞いシーンに関しては、おそらく本当にお礼のつもりだったのではないでしょうか
いや、違うか
うん、やっぱり、イベントのお礼という建前があったからこそ、お見舞いというフラグを立てにこれたと解釈すべきですかね
英梨々のようなキャラは本音を当てられても結構否定したがると思います
なのでこれはあくまでイベントフラグではなく、お礼だと主張するわけです
まあ、本当にお礼だったという根拠は二人の中はまだ大きな隔絶があるため、そこまでの親密度はないということ、(三巻の内容を含みますが本質的には乙女である英梨々がギャルゲ脳で恋愛を考えるかということ)です
まあ、一巻から完全にクリエイターとしか見ていない倫也(加藤に語ったメンバー集めの基準)とひょっとしたらヨリを戻せるかもと期待していた英梨々の差があり、それが倫也の一人称ではっきりとでたという読み方もできるためあっさりと否定されるわけですが……
次、六天場モールでのスケッチ
これは加藤との親密度アップのためのイベントかなと(伏線を張っているとも言います)ここは詳しくは次で書きましょうか
エリリン性格悪くねって程度なので
はい、加藤です
圭一くんとのシーンはここも伏線ですね、はい
ここは純粋に呆れているシーンだと思います
なぜなら加藤の表情はフラットだから、ただ必死にこいて倫也くんが説得(笑)をしているため見逃している可能性はありますが、妄想の余地はあるかなっと、内心では嬉しそうな加藤とかすごく可愛いと思います
デートのシーンですがこれはうまいところに載せたなと思っています
二次元コースだと加藤は終始フラットだろうし、倫也くんが三次元コースをそのまま楽しもうとすると死んでしまうのは明白だから
むしろここは普通の女の子としての幸せも大事だよねっていう巡璃を生かすためのイベントなわけです
重要なのは倫也くんと別れる回想のシーンです
例えば、
「大丈夫、気にしてないよ? うん、本当に」
この科白が本当に気にしてなかったら出てくるはずがない
本当に気にしてなかったら「本当に気にしていないよ」のはずなんです(わかりにくい)
わざわざ強調しているんです!
以降はむしろ心配する流れになっているから多分無意識ではあると思います
「ふぃ……………………さてと、わたしも帰ろうかな」
普通ならここまで三点リーダを長くしません!
ここでは明らかに長くしている
英梨々がスケッチして『ムッとした表情』を書いたのは加藤のその心情を伝えるため
ただ加藤の
「わたし、全然こんな顔してないよぅ」
というのは自分がそんな表情をしているはずがないというふうにもとれますが、加藤自身これはちょっと機嫌悪すぎじゃないかと思ったのではないでしょうか(深読み)
内面から滲み出る僅かな不満+英梨々に煽られたことによる自覚がプラスされた結果としての
「わたし、全然こんな顔してないよぅ」
なのだと解釈できます
やっぱり加藤はこれってひょっとして倫也くんのこと好きなんじゃねって読み取れるような伏線がばらまかれている気がします
ラスト、我らがシナリオライター霞ヶ丘詩羽先輩
まずは私の奴隷発言ですが当然のことながら過剰な表現です
彼女にとって奴隷とも言うべきものは作者である自分に対する盲目的な追従を意味するのではないでしょうか
だからこそ、間違いなく冗談で後につながる伏線となっているわけです
次の英梨々の言葉から倫也くんを庇うシーンではわかりやすい崩壊を防ぐことを含めて、倫也を置物にしない配慮があったのではないでしょうか
ぶっちゃけた話、50万部売り上げた作家の書く話なんだから(物語的に)面白いに決まっているんです
さらに面白くするための課題を見つけるための主人公なわけです、ディレクターなわけです
ぶっちゃけた話、今回は倫也をクリエイターとしての道に引っ張りこもうという展開を進んでいると思っている(間違いなく詩羽先輩本人に自覚はない)
例えばクリエイターの闇を見せたり、創作物に口を出させたりと、そういう展開が多い
それは霞ヶ丘詩羽にとっては望ましい展開のはずです
先輩が負けた(というより選んでもらえなかった)のは早い話、倫也がコンテンツ受容者であったから
だからこそ、コンテンツ生産者に回らせることができれば勝てるという計算なのだと思います
倫也のアンチ第一号になったのは(五巻の内容込みですが)師弟ではない、対等な(クリエイターとしての)関係を構築するためだと思います
まとめると
英梨々→次回への問題提起(二人共黙ってしまう昔のこと)
加藤→ヒロインとしての掘り下げ(先輩のキャラ作り、英梨々のスケッチ、ムッとした表情)
詩羽→個別ルートへとフラグを立てている(ルートに入るとは言っていない)
といった具合でしょうかお疲れ様です俺
ノシ